2020年の日経225とNYダウの考察

2020年の世界経済は、「新型コロナ(COVID-19)」に翻弄されましたが、日米の株式市場、日経225とNYダウについて考察してみました。

2020年の日経225とNYダウの推移

2020年の世界経済は、「新型コロナ(COVID-19)」に翻弄されたが、2020年末には、株価は年初比、113%まで高騰しました。
以下のグラフは、日経225とNYダウ、ドル円の年初からの指数グラフです。日経225とNYダウは、ほぼ相関しています。

  • 3月:コロナの蔓延から、株価は急落、30%ダウンの70%の水準に。
  • 6月:年初の水準(98%)まで回復。
  • ~10月:95%~100%のボックス相場
  • 11月~:100%を突き抜け、113%に。

5月の連休明けで87%まで回復した時点で、コロナの影響は数年にわたり、ワクチンの開発には早くても3年くらい必要だろうと考え、私の見通しは白の矢印のように75%~80%くらいが適正だろうとの見通しを立てた。

2020年の日経225とNYダウ

新型コロナについては、明確になっているだけでも2021年2月現在、1億人のひとが感染し、234万人の死者がでている。その三倍の3億人程度感染していると考えるのが妥当です。地球人口が76億人とすると4%くらいのひとが感染していることになります。集団免疫の状態が70%が免疫をもつ状態らしいので、まだまだ、感染は広まると考えられます。経済活動規模という意味では、業種毎に違いはあるものの、全体として2020年初の80%くらいの水準は妥当な評価だと今も考えています。

2020年株式市場が急回復したのはなぜ?

なぜ、こんな急回復したのか?

  1. 各国の中央銀行の量的緩和により大量の資金が市場に流れ込んだこと。
  2. ゼロ金利政策。

が主な要因であり、これによって、株価が上昇することになったといわれていますが
わたしは疑問をもっています。

日経225の投資主体別売り買い動向

日経225の投資主体別売り買い動向をみると、

①4.5兆円の買い越し。(3月~9月の証券会社の自己売買)
②3兆円規模の買い越し(11月~12月の外国人投資家と証券会社の自己売買)

になっており、外国人投資家や証券会社などの機関投資家が株価上昇を作っているように見えます。

日経225の投資主体別の売り買い動向

誰が日経225の株価を決めているのか?

そう考えると、海外投資家、証券会社が株価を決めていることになります。東証自体が仕手化しているという見方もできるかもしれません。わたしのように、ファンダメンタルズから株価を予想しても、なかなか予想は当たりません。短期的には、トレンド分析で海外投資家や証券会社の動きを察知して、先回りをして売り買いするのが正解だと思います。実際には、海外投資家や証券会社がどう動くかはわからないので、初期の値動きからこれらの投資家のトレンド・方向感を見出すことが必要だと考えます。

2020年株式投資でかなり資金的な損失をだし、時間を浪費して、1年間勉強して分析した結果です。

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