100円ライター
40年前の話であるが、慶応大学に行った同級生が、学生時代にプログラムを開発することになり、
NECの関連会社から仕事をもらって開発していた。
企業側はバイト代を支払う仕組みがなかったために、彼は合同会社を立ち上げて、ソフトウェア開発の受託をしていた。
わたしは、100円ライター
彼が言うには、「わたしは、100円ライター。」
100円ライターとは、「1行100円Writer」ということらしい。ソースコードを100行書くと1万円である。
バイトとしては、高額なバイトだなあ。と思ったが、ふと自社をみてみると・・・
外注発注の生産性と単金は、生産性指標:300Step/人月、1人月60万円の時代である。
計算してみると、1行2,000円になる。同級生は、かなり格安の仕事を請け負っていたことになる。
わたしも、100円ライター
わたしのほうは、その頃バリバリのプログラマで半年で2万Stepくらいの開発をしていた。
年収が残業込みで400万円くらいだったから、半年で200万円,2万Stepだと・・・
あっ、「わたしも、100円ライターだった。」
むかしのプログラムは生存が長い
彼は、小学生の頃から電子回路の設計を自分でやるような鋭いヤツで一目おいていた。
4畳半一間で共同浴場、家賃2万円くらいの元住吉のアパートから、慶応大学に通っていた。
コンピュータの時間単価が、人の時間単価よりかなり高い時代だったのもあり、コンピュータを使うのが楽しかった。
そのころに私が書いた「1行100円プログラム」は現在もクラウド上で使われている。
コンピュータを使って、何かを作るワクワク感、今の人たちにも伝えていきたい。