リスキリング

リスキリングが必要というのに違和感を覚えたのはわたしだけだろうか?

コンピュータ業界に40年ほど生きてきたわたしにとって、日々世の中は変化し、新しいものが生まれて、それに対応して生きてきた。

それは、通信手順の変化だったり、計算リソースの高速化や大容量化など一年として同じ年はないわけだ。

だから、毎年、自腹で本を買い、学習し、それをベースに開発しなければ、ならなかった。

それが当たり前だと思っていた。

技術的には、最近だと機械学習やブロックチェーンだが、クラウドが台頭するなど、ビジネスモデルも変化している。

だから、当然であるが経営者だってリスキリングは必要に決まっているし、今更、その重要性を説くのもおかしな話なんだよね。

まあ、今更言わなくても、みんなわかってるんだろうけど。


経済産業省の「未来人材ビジョン」によると、日本の産業界で働く人々が将来必要とされるスキルや能力を明確化し、国全体で人材育成の取り組みを推進するための指針らしい。

このビジョンでは、日本の産業構造の変化やグローバル競争の激化、技術革新の加速など、産業界が直面する様々な課題に対処するために、新たな人材育成の方向性を示しています。

「未来人材ビジョン」では、以下のような力が今後必要になってくるとのべています。

  1. 変革力(Change力): これからの時代に適応し、自ら変革を起こすことができる能力。柔軟な思考力や創造力、問題解決能力が求められます。
  2. デジタル力: デジタル技術やデータ活用能力を持ち、これらの技術を業務や社会課題解決に応用できる能力。
  3. グローバル力: グローバルな視野を持ち、異文化や異業種との連携を通じて新たな価値を創出できる能力。外国語力や異文化理解力が重要です。
  4. クロスファンクショナル力: 専門分野だけでなく、他分野の知識やスキルを持ち、異なる領域や機能を横断的に結び付けることができる能力。
  5. リーダーシップ・チーム力: 他者と協力し、チームで目標達成に向けて取り組む能力。リーダーシップやコミュニケーション力が重要です。

この「未来人材ビジョン」に対して、そうそうと思うけど、政府や産業界で具体的な取り組みにしていくのが大事なんでしょうね。

結局、日本の国策って、お題は作るけど、予算や実行力が伴わない総花的なものになりがちです。

政府や産業界が押しつけがましくやる「リスキリング」ではなく、労働者が自らの意思で自発的に勉強したり、挑戦したりできる環境を作っていくことなのかと思います。


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